日本フィル横浜定期演奏会 ~日本・フィンランド外交関係樹立100周年記念公演~
先週土曜は横浜のみなとみらいホールで日本フィルの定期演奏会を聴きました。というのも愛してやまないシベリウスのヴァイオリン協奏曲の独奏者がペッカ・クーシストだったからです。 彼が19歳で母国フィンランドのシベリウスコンクールの覇者となり、直後に録音されたCDは愛聴盤で、現在でもこれが最高だと思っています。その記事は、シベリウス ヴァイオリン協奏曲 名盤 から。...
View Articleプッチーニ 歌劇「トゥーランドット」 東京文化会館/新国立劇場共同制作”オペラ夏の祭典2019-20”
昨日は東京文化会館と新国立劇場の共同制作によるプッチーニの歌劇「トゥーランドット」を観に上野の東京文化会館へ行ってきました。この演目はびわ湖ホールと札幌でも公演される予定らしく、日本のオペラ公演の今後の一つの興行の在り方を示す画期的なプロジェクトだと思います。...
View Articleブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調Op.26 名盤
マックス・ブルッフはケルン生まれのドイツの作曲家で、ブラームスより5歳年下です。早くから才能を示して、ヴァイオリン協奏曲第1番は特に人気が有り頻繁に演奏されました。もっとも。この作品はブルッフが28歳の年に初演されて好評でしたが、それでも満足出来ず、ヨーゼフ・ヨアヒムに助言を求めて二年後に改定版を発表しました。そのかいあってヨアヒムが独奏した演奏会は大成功に終わりました。...
View Articleクレド交響楽団演奏会~ジェラール・プーレさんのブラームス ヴァイオリン協奏曲~
昨日は本当に暑かったですね~(大汗)しかし夏休みも残り2日。勝どきの第一生命ホールまで足を伸ばしてフランス国宝級のヴァイオリニストであるジェラール・プーレさんのブラームスのコンチェルトを聴きに行きました。オケはクレド交響楽団というアマチュア団体です。...
View Article藤田真央 ピアノ・リサイタル
今日は紀尾井ホールへ話題のピアニスト藤田真央のリサイタルを聴きに行きました。このホールで彼の演奏を聴くのは、今年の3月にチェリスト伊藤悠貴のリサイタルのピアニストとして聴いて以来、半年ぶりです。その時の演奏会では二人の音色のコラボレーションが無類の音の美しさを醸し出していました。 今回もまた素晴らしい演奏でした。あのもの凄く柔らかい手の動きから弱音も強音も本当に美しい音が出てきます。...
View Articleシューマン 交響曲第2番 名盤 ~苦難から歓喜へ~
シューマンの交響曲でポピュラーなのは1、3、4番です。それは、どの曲にもシューマンらしいロマンティックで美しいメロディラインが沢山盛り込まれていて親しみ易いからでしょう。それに比べると2番は趣が異なり、短い動機や経過句ばかりが目立ち、明確なメロディラインが余り登場しません。そのことが一般的な人気の無さに繋がっているのだと思います。...
View Article伊藤悠貴&上原彩子デュオ・リサイタル ~オール・ラフマニノフ~
国内外で大活躍の若手チェリスト伊藤悠貴さん。すでに日本を代表するチェリストの一人となりました。 今年の春に紀尾井ホールで開いたリサイタルでは話題のピアニスト藤田真央さんとの共演で圧巻のオール・ラフマニフ・プログラムを披露してくれましたが、来年もまた全てラフマニノフで構成します。そして共演するピアニストは、あの上原彩子さんです!...
View Articleブラームス国際コンクールのピアノ部門第一位のピアニスト三原未紗子さん NHK-FM リサイタル・パッシオに出演
ブラームスが毎年夏になると訪れたことで知られるオーストリアの避暑地ペルチャッハで開催されるブラームス国際コンクールの今年のピアノ部門で第一位の栄冠に輝いたピアニスト三原未紗子さんが、今夜のNHK-FM 金子三勇士さん司会のリサイタル・パッシオに出演します!https://www4.nhk.or.jp/r-passio/NHK-FM放送放送時間:12/15(日)...
View ArticleG.F.ヘンデル オラトリオ「メサイア」 名盤
毎年12月になると第九と並んで頻繁に演奏されるのが、ヘンデルの「メサイア」ですね。タイトルは「メシア(救世主)」の英語読みですが、チャールズ・ジェネンズという人が受難週の演奏会のために聖書を元にしてイエスの生涯をテーマとした台本(歌詞)を書きました。その後、ヘンデルがジェネンズの台本を使ったオラトリオをアイルランドの慈善演奏会のために作曲しました。1741年のことです。...
View Article2020年 新年のご挨拶
明けましておめでとうございます! 昨年は愛犬クッキーちゃんにイノシシの着ぐるみを被せて新年のご挨拶をさせて頂きましたが、今年は我が家の三姉妹、チョコ、モカ、パイより皆様にご挨拶です。もっともデグーですので正確には🐁とは異なりますが、まぁ親戚ということで!...
View ArticleN響定期公演 クリストフ・エッシェンバッハ指揮 マーラー 交響曲第2番「復活」
もう1月も終わりだというのに、今頃になって12日のN響1月定期公演について書きます。(汗)...
View Articleマーラー 交響曲第10番 嬰ヘ短調 <クック補筆全曲版> ~新たなる時代への習作~
マーラーはリヒャルト・ワーグナーのように交響曲という形式から離脱したわけではありませんが、その形式に留まりつつも内容を極限まで肥大化させ、ある意味では交響曲の形式を破壊してしまいました。しかしその創造性たるや驚くべきものがあり、第1番から第9番まで(「大地の歌」を含めて)の交響曲は全てが傑作の名に恥じません。...
View Articleベートーヴェン 歌劇「フィデリオ」全曲 名盤 ~ベートーヴェン生誕250年記念~
今年はベートーヴェンの生誕250年の年に当たり、本来であればベートーヴェン・イヤーとして多くの音楽イベントが行われるはずでした。ところが新型コロナウイルスのおかげでことごとく取り止めとなってしまい残念です。そこで久々にベートーヴェンを取り上げることにしました。歌劇「フィデリオ」です。...
View Articleベートーヴェン 「ミサ・ソレニムス(荘厳ミサ曲)」Op.123 名盤 ~心より出で、願わくは再び、心に入らんことを~
ベートーヴェン生誕250年記念、今回は「ミサ・ソレムニス(荘厳ミサ曲)」です。これは、ベートーヴェン自身が「私の最高傑作」「精神の最も実り豊かな所産」と自負した晩年の大作ですね。...
View Articleドイツのニ大巨匠による「皇帝」ライブ盤 超名演
ベートーヴェン生誕250年記念特集は続きます。今回はピアノ協奏曲第5番「皇帝」です。この曲の名盤については既に「皇帝 名盤」「皇帝...
View Articleベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番ト長調op.58 名盤
毎日暑いですね!もし新型コロナ禍が無ければ、こんな暑い中でオリンピックが開催されていたはずです。やはり真夏の開催ってどうなのでしょうね。。...
View Articleベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番 ハ短調op.37 名盤
さて、ベートーヴェン生誕250年記念、今回はピアノ協奏曲第3番です。楽聖の残した5曲のピアノ協奏曲で、第5番「皇帝」に次いでは第4番が優れていると思いますが、逆境に立ち向かうような悲壮感と男っぽさという点でベートーヴェンらしいのは第3番です。...
View Articleベートーヴェン ピアノ協奏曲全集 名盤
ベートーヴェンのピアノ協奏曲は一般に全5曲とされます。実はその他にも「ヴァイオリン協奏曲」のピアノ編曲版Op.62aや、管弦楽パートが未完の「ピアノ協奏曲ホ長調WoO 4」(第0番と呼ばれることも)、第1楽章の約25小節のみの「ピアノ協奏曲ニ長調(断章)」の草稿などが有りますが、正式には含められていません。...
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